ロシアの童謡: スズメと子ネズミとホットケーキ

旅(その他)

最近はすっかり海外旅行もご無沙汰となりました。
当然ロシアには行けません。
少しでもロシアな気分を味わおうとロシアンレストランへ行きました。
そのレストランにて飾ってあった本。


スズメと子ネズミとホットケーキ
タイトルと絵が特徴的なのと、気になったのでスマホで写真を控えました。
後日検索して内容を知ろうと思っていたのです。

しかし、日本語はおろか英語でもネタバレを見つけることができなかったのです。
気になった私はアマゾンで実物の本を購入しました。

以下は私と同じように気になって調べた人が見つけらるように、
スズメと子ネズミとホットケーキのネタバレになります。

スズメと子ネズミとホットケーキ

あるところにスズメと子ネズミとホットケーキが仲良く暮らしています。
3人はそれぞれの仕事をこなし、仲良く暮らしていました。
スズメの仕事は食べ物を運ぶこと。
子ネズミの仕事は薪を割ること。
ホットケーキの仕事はシチューとおかゆを作ること。

しかしある時、スズメはこんなことを考えます。

「おいらは一日中森の中を飛び回り頑張っている。
なのに、
ホットケーキは朝からペチカ(ロシア風の暖炉)の上で怠けて、
夕方になってから料理を作る。
子ネズミは朝、薪を運んで齧る。
後は料理ができるまでペチカの上で寝てるだけ。
おいらだけ朝から晩まで働いて。
こんな暮らしはもうごめんだ!」
「よし、明日は仕事を取り換えるぞ!」

次の日、
ホットケーキが食べ物を探しに、
スズメが薪を割り、
子ネズミがシチューを作ります。

ホットケーキが森に入ると、キツネに出会います。
キツネはクリームと砂糖が入ったホットケーキに襲い掛かります。
ホットケーキは自らを千切って家へと逃げ帰ることに。

子ネズミはシチューを作るも、バターたっぷりのおいしいシチューはできません。
「そうだ。ホットケーキはバターたっぷりな自分自身を壺に入れて、おいしいシチューを作っていたんだ」
子ネズミは、ホットケーキのマネをして壺の中に飛び込みます。
子ネズミは体中に大やけどを負い、毛が抜け落ちてしまいます。

スズメは薪を運ぶと、くちばしで突いて薪を割ろうとします。
しかし、薪を突いているうちに、くちばしがひん曲がってしまいます。

横っ腹が食いちぎられたあホットケーキが家に戻ると、
くちばしが曲がったスズメと、
体のけが抜け落ちた子ネズミ、
それぞれが泣いています。

そしてホットケーキは言いました
「自分の仕事をしたくなくて、人のせいにすると、こういうことになるんだよ!」

3人はしばらく泣いた後、これまで通りに仲良く暮らすことにしました。

スズメは食べ物を運び、
子ネズミは薪を割り、
ホットケーキはシチューとおかゆを作る。

このようにして仲良く暮らしています。

コロボック

“スズメと子ネズミとホットケーキ”は教訓系の童謡でした。

  • 恵まれている者は恵まれていることに気づかない
  • 他人への嫉妬はしっぺ返しを食らう

ロシア人の友人にこの本の表紙を見せると、

『Kolobok(コロボック)シリーズだね。
ロシアの子供ならみんな知ってるよ』

と言っていました。

写真のホットケーキが登場するものがコロボックになるようです。
というかこの絵、少し怖くないですか?
ジョジョの6部に似たようなスタンドが出てきた気がします……。

これで本の内容が気になり、夜にうなされることはありません。
今日からぐっすりと眠ることができます。