普段から運動ってしてますか?
Yes!
と答えられる場合は全くもって問題ないです。
No…
この場合はやばいですね。
“運動は健康に良い”
これは正しくもあり間違っています。
この記事の内容は、
“運動不足は大変危険な状態”
具体的にいうと……
- タバコ
- 糖尿病
- 高血圧
これらよりもずっと危険な状態にあります。
運動不足はタバコよりも健康に悪い
JAMA、米国医師会雑誌という国際的に有名な医学雑誌があります。
JAMAは”The Journal of the American Medical Association”の略(“邪魔”ではない)
2018年10月19日に発表されたレポート。
Association of Cardiorespiratory Fitness With Long-term Mortality Among Adults Undergoing Exercise Treadmill Testing
リンク: https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2707428
長ったらしいタイトルです。
日本語にすると“ETT受講者の心肺機能と成人死亡率の関連性”。
……意味が分からないですね。
ETTとはExercise Treadmill Testing。
わかりわすく言ってしまえば日本でいう健康診断のようなもの(厳密には違う)
心肺機能は”普段運動をしているか”を科学的に使用する際の基準として用いられます。
すなわち、タイトルをざっくり言うと……
“普段の運動と死亡率の関連性”
調査期間は1991年から2014年。
観察人数も12万2007人と信頼のおけるデータです。
長いレポートなのでいきなり結論。
まずはタバコや病気を抱えている人の死亡率。
被験者の状態 | 死亡率 |
Smoking(タバコ) | 1.41 |
CAD(冠動脈疾患) | 1.29 |
Diabetes(糖尿病) | 1.40 |
Hypertension(高血圧) | 1.21 |
ESRD(末期腎不全) | 2.78 |
当然死亡率は高くなります。
この数値は当てはまらない人を”1″とした割合を示しています。
すなわち今回の実験においてタバコを吸っている人”1.41″はタバコを吸わない人に対し、”41パーセント死亡率が高い”ということです。
次にある表は運動と死亡率の関係。
心肺機能 | 死亡率 |
Low vs Elite | 5.04 |
Low vs High | 3.90 |
Low vs Above Average | 2.75 |
Low vs Below Average | 1.95 |
Below Average vs Elite | 2.59 |
Below Average vs High | 2.00 |
Below Average vs Above Average | 1.41 |
Elite, High, Above Average, Below Average, Lowは心肺機能の高さ。
心肺機能の高さとはは普段運動をしているかどうかです。
- Eliteは上位3パーセント
- HighがEliteを除く上位25パーセント
- Above Averageが半分より上の25パーセント
- Below Averageが半分よりしたの25パーセント
- Lowが下位25パーセント
もうお分かりですね。
Low(運動してない人)はAbove Average(平均以上運動している人)に比べ175パーセントも死亡率が高いということです。
結論
結論:
運動不足はタバコよりも健康に悪い!
『タバコ吸うなんて健康に悪いよ~』
とか言いながらソファに座ってポテチを食べている君。
たばこを吸うよりやばいから!
今すぐ運動した方がいい。
どれくらい運動をすれば良いのか知りたい人は以下のリンクにて。
どれくらい運動をすれば良いの?: https://isseiec.com/dothisexercise
P.S.というか補足
今回調べて面白かったのは運動はすればするほど健康に良いということ。
心肺機能 | 死亡率 |
Above Average vs Elite | 1.84 |
Above Average vs High | 1.42 |
High vs Elite | 1.29 |
Elite(上位3パーセント)とHigh(エリート除く上位25パーセント)でも死亡率が29パーセントも違う。