ジャズをやっていたら誰しもが通る道。
それは……
Transcription/耳コピ
実際自分も練習として取り入れてます。
耳コピした楽譜はこちらにあげています。
耳コピ楽譜: https://isseiec.com/transcriptions
(順次更新予定)
耳コピは一度もやったことがない人が一度耳コピしてみると確実に演奏のレベルが上がります。
……とは言っても実行するのはなかなか大変です。
なぜなら耳コピはすごく大変だから!
そんなわけで今回はもっと簡単に耳コピができるようになるテクニックを紹介します。
まずはとにかく聴くこと!
世界一簡単な耳コピの方法。
まず最初にやることは……
とにかく聴くこと!
このステップは絶対に外せません。
『どのくらい聴けばいいのか?』
コピーしたいアーティストの演奏を完璧に覚えるまで聴けば大丈夫です。
そのために、何度も何度も何度も何度も……聴いてください。
- 朝起きて出かける準備をしながら聴く
- 移動中、車を運転しながら聴く
- お昼ご飯を食べながら聴く
- テレビを見ながら聴く
- 寝るときはかけっぱなしにして聴く……
時に聴きながら歌ってみたり
静かに耳を棲ませて集中して聴いてみたり
何かをしながら聴いてみたり……
とにかく、何度も何度も何度も何度も……聴いてください!
コピーしたい箇所を完璧に覚えるまでです!
演奏されている曲について調べる
次に演奏されている曲について調べましょう。
この辺は正直どの程度詳しくやるかは人それぞれです。
自分の場合は……
- 曲のキー
- フォーム(AABA、ABACとか)
- 1コーラスの長さ
- 小節が増えたり減ったりしないか?
- コード進行
etc…
調べられるだけ調べます。
ただ自分の場合はこの辺り、あまり厳密ではありません。
慣れてくれば飛ばしたりする部分もあります。
- 初めて耳コピをする
- もしくは耳コピで挫折した
これらに該当する人は可能な限り多く調べましょう。
リズムだけを書き出してみる
ここからが実際に耳コピして楽譜に書き起こしていくプロセスになります。
まずはピアノのように”{“みたいなマークを使って2段を1つにします。
そして上の段にリズムだけを記載してください。
Fred WesleyのWork Songより。
自分がわかりやすいようタイトルには番号。
そして2段を一つに括ったら、そのままリズムを書いていきます。
音程は気にする必要はありません。
自分の場合上から2段目(ヘ音記号でE)、この場所に耳コピするメロディのリズムだけを記載しています。
他にも前のステップで調べた曲に関し調べ、耳コピの助けになることはどんどん書き込んでいきましょう。
ただしスペースは多めに取りましょう。
楽譜がごちゃごちゃしてスペースが狭くなると耳コピを進めにくくなります。
Work Songの場合1コーラス16小節で4小節ずつに区切ると自分が曲のどの位置にいるのかわかりやすいです。
そして4小節の区切りでは書き込むスペースに余裕もできます。
ここまでできたら次で最後のステップです。
実際の音を書き出してみる
ここに来てようやく実際に音を取って書き出していきます。
1フレーズ、1小節、もしくは1音ずつだろうと、少しずつ拾っていきましょう。
- 曲を何度も聴く
- 曲について理解する
- リズムも自分で書き起こしている。
この様なプロセスを踏んでいると案外音を取るのも簡単です。
理想を言えば自分の楽器を使うって行うのが理想です。
しかし金管(自分のトロンボーン含む)は高い音のフレーズを耳コピしているとすぐにばててしまいます。
なので難しい箇所はキーボードを使ったり、音を下げたり少し工夫が必要です。
耳コピする際には音源をそのまま耳コピするのは早すぎるので再生速度を変えるアプリを使って遅くしています。
あまり曲のクオリティーを落とさずに、再生速度を遅くできるなら何でも良いです。
自分の場合はAnytune Pro+というのを使ってます。
有料ですがすごく使いやすい。
大学生のころからずっと使ってます。
因みにFred Wesleyのソロを耳コピする際には50パーセントまで速さを落としてます。
耳コピしよう!
耳コピのやり方は説明しました。
後は実際にやってみるだけです。
もしも耳コピを一度もやったことがない人がいたらやってみてください。
ジャズをやってるなら自分の好きなソロを1つ自分の楽器で耳コピしてみましょう。
耳コピした後は少しでもその耳コピしたアーティストに近づいているはずです。