Lady Bird
アルバムMad About Taddより、Lady Bird。
作曲はタッド・ダメロン(Tadd Dameron)。
ダメロンはLadybirdの他にもスタンダード曲が結構あります。
アルバムのMad About Taddの曲は全てダメロンの作曲です。
Lady Bird
↑コード進行のpdf。
iReal参照。
Ladybirdは1コーラス16小節。
メロディは2回続けて演奏されます。
ビバップですがメロディはシンプル。
しかし曲のスピードは速い。
そしてコード進行。
特に最後の2小節、ターンアラウンド*。
*ターンアラウンド(turnaround)とは曲のコーラスの最後から頭に戻るコード進行のこと。
最後2小節のコード進行は……
|CMaj7 Eb |Ab Db |CMaj7…
| I bIII |bIV bII | I…
最後に少し複雑なコード進行が置いてあります。
スライド・ハンプトンのソロ
スライド・ハンプトンのソロのpdfは以下のリンクより。
耳コピ楽譜一覧: https://isseiec.com/transcriptions
いきなり冒頭で#11
ハンプトンのソロ、最初の音。
ド頭から#11!
Majコードで#11は際立つ音。
(キーボードで出してみるとわかりやすい)
自分もMajコードで#11のサウンドは好きだけどそれを頭から持ってきています。
7小節目がリハーモナイズされている
iRealのLadybirdのコード進行は9小節目でAbにキーチェンジます。
それに伴い、導入として7,8小節目でii-VでAbのキーに持って行きます。
|Bbm7 |Eb7 |AbMaj7….
|ii |V | I….
しかしレコーディングではこの部分がリハーモナイズされて……
|Bm7 E7 |Bbm7 Eb7 |AbMaj7….
|biii bIV |ii V | I….
上のようなコード進行になっています。
なので毎コーラス、ハンプトンのソロもリハーモナイズされたコードに合わせてソロが展開されています。
同じフレーズが3回出てくる
4コーラスのソロですが同じフレーズが三回出てきます。
リズムやキーは異なりますがコードの中の音は全く一緒。
ii-VもしくはV7のコードで使えるフレーズです。
三回登場していますが、それぞれの前後のコード進行に合わせて演奏されています。
実はこれはソロを演奏する上でとても大事。
- 全てのキーで演奏できる
- リズムを変えても演奏できる
- 前後の流れに合わせて演奏できる
- 速いテンポでも遅いテンポでも演奏できる
これぐらいできる様にならないとソロの中で咄嗟に使うことができません。
練習が必要です。
スライド・ハンプトンを勉強しよう
自分はスライド・ハンプトンが好きなのと、大変勉強になるのでよく聴いています。
とりあえず際立つ部分の分析だけはやりましたが他にも学べる部分はたくさんあります。
↑グリッサンド。
他にも使えるフレーズがソロの中にあります。
スライド・ハンプトンを聴いて、ジャズトロンボーンを学ぼう!!