金管楽器のお悩み
金管楽器のお悩みあるある。
- 高い音が出ない
- 大きな音が出せない
- 小さな音で吹けない
金管楽器をやっていて必ず一度は遭遇するであろう悩みです。
グーグルで調べるとそれぞれ解決方法が出てくると思います。
- 息のスピードを速くする。
- 舌の動きを……
- もっと息の量を……
- etc…
OK!!
グーグルで調べて知識は理解した。
では、実際にやってみよう……。
このようにしてもなかなか上手くは行きません。
当然です。
楽器の演奏は勉強して知識を蓄えてできるようになるものではありません。
運動のように感覚的に理解してそれを使う必要があるからです。
例えば野球のピッチング。
変化球のカーブを新しく取得しようとして本を読みました。
しかしそれだけでカーブボールを投げられるようにはなりません。
何度も何度も投げて、それを試合で使えるレベルまで体で理解する必要があります。
それと一緒です。
高い音、大きな音/小さな音が出ない。
体で理解するまで練習をしなければなりません。
じゃあ、手っ取り早くその感覚を身に付ける方法はないのか?
というなら、
A. ミュートを使ってみましょう。
息の練習にミュートを使う
ミュートを付けて吹いてみると音を出す感覚が少し変わります。
- 音を出すための息にかかる抵抗が上がる
- 大きい音が出しにくい
- ミュートを付けていないときよりも息の量がより必要になる
これらは金管楽器のお悩みあるある。
高い音、大きな音/小さな音が出ない
にぴったりの練習方法でもあります。
高い音の場合
高い音を出すために息のスピードを上げ、コントロールする必要がある。
ミュートを付ける。
息の抵抗が上がった状態で音を出すために、さらに息のスピードを上げる必要がある。
ミュートを外す。
早い息のコントロールがしやすくなり、高い音が出やすくなる。
大きな音の場合
息の量を増やす必要がある。
ミュートを付ける。
抵抗が上がった状態で音を出すためには息のスピードのみならず、量も増やす必要がある。
(そもそも大きい音が出しにくい)
ミュートを外す。
息を多く使えるようになり、大きな音が出やすくなる。
*ミュートを使うことで周りに音量の迷惑も掛からない。
小さな音の場合
息の量を一定に保つ必要がある。
ミュートを付ける。
息の抵抗が上がるため息をたっぷり使い安定させなければきれいな音を出すことができない。
(そもそも音が小さくなる)
ミュートを外す。
息の流れをコントロールする方法を覚え、小さな音が出しやすくなる。
毎日のウォームアップにミュートを使った練習を
毎日のウォームアップにミュートを使った練習に時間を割いてみましょう。
ずーっとミュートを付けて練習しただけでは、変な癖などがついてしまうおそれがあります。
なので練習の毎に10~20分ぐらいの間、ミュートを付けて練習しましょう。
すると息のコントロールが格段に良くなります。