今(2018年)の自分は翻訳や通訳の仕事をメインやっています。
しかし元から英語が特別できた訳ではありません。
本格的に英語の勉強を始めたのはアメリカの大学行ったとき。
日本にいたころは英語は受験勉強のみです。
今まで海外に行ったことは一度もなく、大学で初めてアメリカに行きました。
そこで一番苦労するのは言うまでもなく英語力。
日本でやっていた受験英語とは違い、授業からコミュニケーション全てが英語です。
そしてその中で、最も大変だったこと……
それは英語の発音です。
日本の英語学習では英語の発音は重要視されることはありません。
しかしアメリカに行き、英語の発音が非常に重要だと経験を持って痛感しました。
更に悪いことに発音が悪いと相手に信用されにくくなるという始末です。
英語の発音が悪いと他人から信用されにくくなる: https://isseiec.com/accentandcredibility
- 英語の発音が悪いとどんな経験をするのか
- そして発音を直す方法
この2つを書いていきます。
英語の発音が悪いと……
『日本人の英語は聞き取り難い』
このような話は日本を訪れる旅行者からよく聞きます。
そしてこれは英語ネイティブが日本人の英語そのものにも言えることです。
弊害は自分がアメリカへ行ったときにも現れました。
- まず相手の英語が聞き取れない。
- そしてこちらの英語を聞き取ってもらえない。
例えば相手の言葉が聞き取れない場合は『もう一回言って』と聞き返します。
英語で言えば”Pardon“です。
日本語での会話を想像してください。
相手の日本語が聞き取れなければ『もう一回言って』
再び聞き取れなければまた『よく聞こえなかった、もう一回言って』
2回ならまだ許せますが、3回目はどうでしょうか?
経験から言うと、だいたい3回聞き取れなければ『もういいや』となってしまいます。
- 自分が相手の英語を聞き取れず聞き返す場合
→自分が相手の発音を聞き取れない - 相手が自分の英語を聞き取れず聞き返す場合
→相手が自分の発音を聞き取れない
これら2つが起こります。
するとお互いがお互いを理解できなくなり、会話が成立しないのです。
発音が大事
アメリカで生きていくためには英語を何とかしなければならない!
そのため英語を学ぶために様々なアクティビティに参加しました。
音楽からスポーツ、ゲーム、ボランティアなど。
時間が許す限り英語を学ぶため、様々なことに参加しました。
趣味を持つと留学生活は上手くいく: https://isseiec.com/studyabroadstrategy
その中のアクティビティには劇とスピーチがあります。
劇にスピーチ、どちらも英語を相手に伝えることが重要です。
それ以前に相手に伝わらなければお話になりません。
自分は英語の発音がダメダメだったため、全体の集まりのあとに個人レッスンとして何時間も1対1で練習をさせら……しました。
いわゆる残業です。
しかも結構ブラックです。
そこで何千回も言われたことは
子音を強く発音しなさい
ということです。
子音を強く発音する
例えば、
Hi, I’m EC.
I play the trombone.
この様な簡単な文章。
Hi, I’m EC.
I play the trombone.
太字で強調した箇所、子音を強く発音します。
練習するときはやりすぎなぐらい強く発音するのがコツです。
文章としてのリズムは崩して、子音を強く発音します。
この様な練習を劇なら自分の台本を全部、スピーチなら初めから終わりまで。
何度も何度も、何度も何度もやらさ……やりました。
そのたびに聞き取り難い単語をピックアップされ、似たような発音の単語をリストアップ。
それらの単語を宿題として『100回ぐらい読んで出直して来い』となります。
特に難しいのは日本語にない音と子音が連続するパターンです。
Hi, I’m EC.
I play the trombone.
例に出した短い文章ですが
- play: 日本語にない音(L) + 子音が連続する
- the: 日本語にない音(th)
- trombone: 日本語にない音(R) + 子音が連続する + 子音の数が多い
これらの単語は当時は間違いなく×/罰を食らっていたはずです。
- play: please, pleasure, plot…
- the: thank, think, thus…
- trombone: trumpet, trouble, trap…
『100回ぐらい読んで出直して来い!』となります。
意識せずとも子音を強調する
これを全く意識せずとも子音をしっかり発音できるようになると、相手はこちらの英語を完璧に聴きとることができる様になります。
実際このありがたくも厳しいトレーニングのおかげでスピーチ大会で賞を受賞することもできました。
もちろん他の参加者は全員英語ネイティブで日本人なんて一人も居ません。
因みに、この練習法は今でも使ってます。
通訳、もしくは仕事で英語を長時間話す前にその話す内容の文章を子音を強調して読んでいます。
特に通訳ではゆっくり読み上げることも重要なのでゆっくり読み上げる練習にもなり一石二鳥です。
他にも新しい言語を学ぶときもこの練習法を使っています。
ロシアに行く前、アルファベットを学んだ後はひたすら発音練習。
Здравствуйте, меня зовут ЕС.
я играю на тромбоне
これはロシア語。
例文と同じ文章なのに子音が更に多い。
英語は発音が大事
英語はただのツールです。
相手に伝わらなければ全く意味がありません。
そしてそのために発音は超大事!
相手に理解されるために発音の練習をしっかりすること。
英語を学んで使うために大変重要なことです。