正直、もう富士山には登りたくない!!/”砂走り”にご用心

旅の話

前回までのあらすじ

富士山に行こう

武器屋に行って装備を整える

残りは全部友達任せ

初富士登山準備編: https://isseiec.com/planforfuji

いざ富士山へ!

準備を整えたら特に問題はありません。

準備編で間違ったチケットを取りましたが、直前で正しいチケットに変更したので ←
寝坊してバスを逃すということもありません ←

寝坊して国際線の飛行機逃しました: https://isseiec.com/missedtheflight

始発の電車に乗り、バスで移動。
須走五合目まで問題なく到着です。

写真を見てわかるとおり、ここに着いたときは霧がかかっていていました。

友達と二人で富士山に登るのですが、お互い山に登るのは初めて。

山道に全く慣れておらず、五合目から六合目までは果てしなく長い道のりでした。
歩く道は森の中で行き先が見えず、正直ここが一番辛かったです。

五合目は木々の間を通る道で『森の中じゃん。本当に山道?』などと思っていましたが、上に登るにつれて植物の高さが低くなり、種類も減っていきます。
本六合目辺りからは上を見ると次の山荘が見ることができます。

山登りLv.1の身としては、ゴールが直接目で見ることができるのは精神に優しいです。
休みを挟みつつも、特にトラブルなくその日泊まる予定の本七合目見晴館に到着しました。

ここまで来ると雲海を見下ろすことができるようになります。
山荘で休憩を取って続きは夜の行軍です。

夜の行軍

深夜の2時ぐらいまで休憩して山荘を出発。

直前でライトを買っておいて本当に良かった ←

なんせこの山道、辺り一面真っ暗で何も見えません。
街灯のおかげで何も不都合なく生活できているんですね。
だけど大丈夫。

ライトがあります!

途中までは真っ暗闇をライトで手探りで進みます。
本八合目からは人が蟻のように列を作っていました。

登山者は皆ライトを持っているので上の方までジグザグの道が延びていっています。
道は渋滞していましたが、特にトラブルもなく頂上に着きました。

嘘です ←

トラブル……問題はありました。

めっちゃ寒かった!
山の上の寒さをなめてました!!

標高が100メートル高くなると気温が0.6度下がるといわれています。
富士山の高さは3776メートル。

38 × 0.6 ≒ 20

地上から20度ぐらい寒い計算です。

『ヒートテックでも持って行けば大丈夫でしょ。まさかロシアよりも寒いわけじゃあるまいし(笑)』 

登る前の自分を殴ってやりたい!

気温もそうですがとにかく風が強い。
山の上には何も遮るものがなく、風が吹けば直接野ざらしにされる状況。
四方八方から冷たい風に晒されます。

手袋とか厚手の靴下とかしっかり防寒対策をしよう!

手と足、それから耳などの体の先端が冷たい。
むしろ痛い ←

  • 手袋持ってくればよかった。
  • 厚手の靴下を持ってくればよかった。
  • イヤーマフとかも必要かもしれぬ。

寒さと闘いながらご来光を見ました。

その後剣ヶ峰(富士山の一番高いところ)を訪れました。

これで富士山はおしまい。

とはいかないんですね ←

登りは順調でしたが、大変なのは降りでした。

終わり悪ければ……

山に登ると当然降りがあるわけです。

今回登りは須走ルートを登りました。
富士山には登りの道とは別に下りの道、下山道があります。
帰りは須走ルートの下山道を降りていきます。

須走ルートの下山道は”砂走り”と呼ばれています。

砂です。
ず~~っと。
これが頂上を降りてから五合目まで永遠と続きます。

写真では道が平地に見えなくもないですが、とんでもない急斜面。

これを降りるとなると、

砂の上を滑りながら降るわけです。

“砂走り”なんてとんでもない。
“砂滑り”ですよ ←

これを降るとなるとどうなるか?

A. 靴に砂が入ってくる。

いえいえ、

靴がぼろぼろになります ←

↑もともとは黒い靴だったんですよ。
砂色になっています。

『これじゃあ”砂走り”じゃなくて”靴殺し”だよ』

一緒に行っていた友人の言葉です。
登山靴を買ったいたようですが、一回富士山を登って降りるだけで新品の登山靴はぼろぼろです。

自分の靴は元からぼろの靴だったので今回を機に古いのを捨てて同じ新しい靴を買いました。

↑全く同じ新しい靴を買いました。
右が新品、左がボロ。
靴の裏の地面に触れない部分にも砂によるダメージを受けています。
そして靴を振ると際限なく砂が出てきます。

二度と降りたくない

正確なところ『富士山に二度と登りたくない』ではないんです。

『富士山、二度と降りたくない』

ただ、やっぱり日本一高い山に登るという経験をできました。
山の景色は絶景で、登り切った達成感もその充実感もあります。

もし富士山に再び登ることがあるならば、降りの対策をしっかりしていこう。