通訳と翻訳の仕事は全く別物です

旅 × ストーリー

たびたび海外に楽器を持って旅に出ていますが、一応日本で仕事があります。

それは翻訳のお仕事です。

『え?ECさん、仕事してたんですか?』

……なんてよく言われますが、実はしていました!!(2018年5月時点)

仕事は翻訳です。
言っておきます。

私の仕事は通訳です、翻訳ではありません!

『英語を使っているから大体一緒でしょ?』

とか言う人がいますが、

全然違いますから!!

ある日、通訳の仕事が舞い込んでくる

去年フィリピンに行って以降、ちょくちょく海外には行っていました。
今までの旅は全て音楽の旅。
セッションだけ調べ、予定は立てず、演奏して、残りは自由な旅。

フィリピン: https://isseiec.com/introduction
ロシア: https://isseiec.com/sessioninvladivostok1
タイ: https://isseiec.com/sessioninbangkok
ベトナム: https://isseiec.com/sessioninhochiminh

しかしある日、友人のつてで翻訳と”通訳”の仕事が舞い込んできました。

『海外によく行ってるし、仕事が翻訳のECに頼みたい仕事があるんだけど……』

場所はマニラ、フィリピン。
翻訳の内容は日本語のプレゼンの資料を英語にすること。
ここまでなら全く問題はありません。

“通訳”!
会場は50名規模のセミナー。
プレゼンターが日本語でプレゼンをしてそれをその場で英語に通訳しプレゼンをして欲しいというもの。

『マニラか……。また行きたいな~』

しかし『私の仕事は通訳です、翻訳ではありません!』
英語は普段から使う機会はありますが、通訳は全くの未経験。

私の仕事は通訳です、翻訳ではないんです。なのですごく不安です』

そのように伝えると『大丈夫!信じてるから!!』と言われるのみ。

  • フィリピン、マニラにまた行ける
  • (最悪この仕事が失敗しても今の仕事に支障なし) ←

『まあ、引き受けてみるか』 ←

通訳のお仕事

引き受けたからにはしっかりやる!!

とは言うものも、

翻訳と通訳は求められるスキルがかなり違います。

翻訳には『いつまでにやって欲しい』という納期があります。
当然全ての英語/日本語を網羅している訳ではありません。
しかしわからないところがある場合はグーグル先生に聞けば良いのです。
特に専門用語は普段使われてる英語とは違うので当然調べなければなりません。

しかし通訳の場合はそうはいきません。

『わからないからググってみるわ!』

この様なことは50人規模のセミナーを通訳をしている最中では当然できません。

すなわち『いついつに通訳をやって欲しい』となるとその期日までに、通訳の内容に関する分野に関する英語を調べて、”覚え”、”使える”ようになって居なければならないのです。

『やっべ~。やっべ~~。やっべ~~~』

日が経つにつれて緊張が増し、行く前に資料を貰いビジネスに関する専門用語の勉強をしていました。

日本での準備

事前に資料の読み込みをしていましたが、『この資料訳して~』と来たのがフィリピン出発5日前。
プレゼンの資料(100ページ超)が届きました。
ページ数自体はかなり多いですが、プレゼンの資料なので文章自体はそれほど長くはありません。
当日に話す内容のメモもあったためそちらは多少時間がかかりましたが。

3日ぐらいかけて資料の翻訳後、セミナースピーチのイメージトレーニング。

この辺は翻訳よりも……

  • アメリカの大学で舞台やスピーチコンテストをやっていたこと
  • 音楽で人前に立つ

これらのスキルの方がずっと役に立ちました。
通訳の経験はありません!
自分の今持てるスキルでなんとかするしかないのです。

フィリピンにて

現地での前半はビジネス組とは別行動。
旅の半分はフィリピンを満喫していました。

音楽はもちろんのこと、前回訪れた集落を再び訪れたり、現地で新しく知り合った友達と楽しんだりしていました。

マニラのジャズ再び: https://isseiec.com/manilaagain

しかし予想外のことが現地で起こります。
セミナー2日前、スタバにて待ち合わせの時。

『こっちの資料も宜しく!

まさかの追加資料!
司会現行とセミナー第2部(!!)の資料、30ページ。
ページ数は少ないですが、訳す部分はかなり多い。

翻訳だけならコーヒーを生け贄にしてなんとか完了しました。

しかし通訳の為に英語のストックを増やす時間が足りない!

『やっべ~。やっべ~~。やっべ~~~』

セミナー当日への不安が大アップ。

セミナー当日

  • 初めての通訳
  • そして追加の資料

不安は増すばかりです。

そして当日、50名規模の会場を見れば脚が震えます。
しかしここで天啓が発動。

『!!!(舞台やスピーチコンテストの経験からステージに上がる前のルーティーンを思い出した)』

  • 英語の子音を強過ぎるくらい強く
  • ゆっくり過ぎるくらいゆっくり読むこと

劇をやっている時に何度も……何度も何度も何度も、言われたことです。

『緊張すると英語ネイティブじゃないECの英語は聞き取れなくなる。ゆっくり時間を掛けて子音をしっかりNuNCiaTeしなさい』 ×100 

伝わらなければ意味がない/英語は発音が超重要: https://isseiec.com/studyenglish

始まる直前までゆっくり時間を掛けて子音を強く発音して今日の内容を小声で声に出す……。

会場の前に立ち一言発すると脚の震えが収まりました。

翻訳と通訳は別物です

かなり必死でしたが、自己評価ではよくできていたと思います。
(会場にいる人からも『わかりやすかった』と言われたので、そう見られているはず……)

翻訳専門でしたが、通訳もできるものですね ←

正直、翻訳よりもステージに立つ経験の方が生きていました。
海外のジャムセッションでも”得体の知れないアジア人トロンボーン”として一人飛び込んでいる訳ですし……。
ただ、

初めての通訳なので反省点は多々あります。

次回があれば精進します。
何よりも……

4時間の立ちっぱなしはつらかった!

休憩中も英語の質問が僕を通して来るので休まる暇がありませんでした。
話し続けなければならないので喉もカラカラになりました。

500mlの水2本では全然足りない!

次は飲み物をもっと大量に用意しておこう。